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*乗馬日記 ( 21〜30鞍 )

3月2日
21、22鞍
コーチ曰く、立っているときと同じように爪先に体重をかけると馬の歩度が大きくなり、鐙もはずれにくくなるとのこと。なるほど、確かに鐙が浮くことはないけれど。鐙にかけた足は踵を下げなければならないはず。踵を下げてなおかつ爪先側に体重をかけるなんて、乗馬って体の一つ一つの部位をそれぞれ動かさないといけないのね。

それにしても、妹の乗っているクリシモンは指示を出しても早く走ってくれません。後ろを走っている私はムーンに『走れ』という指示を出しても、前が詰まっていると早くは走れません。馬のテンションが上がらないと駆歩にもっていくことはできないということで、常歩といえどものんびり歩いているのでは、全然駆歩に移行することはできません。

「走れ」「えっ、でも」「走れ」「嫌だ」てな感じだったんでしょうか。馬との折り合いがつかずに、見事に振り落とされました。アッと言う間に、ふわり、ドサッと、左のお尻から腰にかけて落ちました。鐙も全然ひっかからずに、自分でもずい分うまく落ちたなと思います。馬場はぬかるんでいたので痛くはありませんでした。馬に踏まれなくて良かった。

2時間目、コーチが変わったら小指側ではなく親指側で踏むように言われました。親指側で踏むようにすると膝が内側に入り、立ったり座ったりすると膝の内側が擦れます。がに股状態で親指側に体重をかけるのはえらく大変。スカーレットはどんどん内側に入ろうとするし、今日は技術の向上ではなく後退したような気がします。

3月23日
23、24鞍
前回落馬したのでその精神的な後遺症があり、馬が怖いということはないのですが、馬をコントロールしなければという意識が強く出ました。コーチが出す指示に馬の方が乗り手より先に反応してしまうことに対し、自分が指示を出してそれに対して馬が反応しなければならないと意識しました。そう意識すればするほど、馬は私の指示に従うのではなく、コーチの声に反応しているのが歴然と分かります。あーあ、馬に乗っているのではなく馬に乗せられていたのか。

自分の指示で速度のコントロールができなければ、駆歩のスピードは出せません。乗物ではなく、動物に乗せてもらっているという意識が強すぎると、どうも馬に馬鹿にされているような気がします。馬って結構お利口ですね。

指示に気をとられていたので鐙から足が何回もずれました。前々回は、ほとんどずれなかったのに。

4月12日
25、26鞍
鐙から足がはずれっぱなしなんてことがないように、今回はスピードを上げたり自分の指示で従わせなければと意識するのはやめました。別の意味の馬なりってことでしょうか。鐙に足がきちんと乗ってバランスが崩れないように、鐙の上に自分の体重がちゃんと乗るように軽速歩では注意しました。初心者向けの非常にお利口なテディに乗ったせいか、自分が上手くなったような気がします。「馬のせいで上手くなったような気がしてもつまらないですよ。」は、コーチの弁。

2時間目は初めて乗る馬のミニュウです。うう、初めての馬ってよくわからないから駆歩がまた遠くなる。歩幅がちょこちょこ動く独特の馬。右手前は、途中から内側にも入らず上手くいったと思ったら左手前になったとたん、内、内、内に入られてしまいました。ハァー、ため息が出ます。妹は逆にテディで調子良さそう。

それでも、最後の方になって一人ずつコーチが馬に縄をつけ、コーチの掛け声でぐるぐる駆歩で回るというのを経験しました。軽速歩は1、2、1、2と2拍子の感覚ですがギャロップはタタタン、タタタンと3拍子です。初めてのミニュウで駆歩なんて験が悪いと言うと、「ミニュウは駆歩のスペシャリストで、初めての駆歩はミニュウでやることが多い」とのこと。半信半疑で鞍に付いている把手につかまり、初めて駆歩の速度を体験しました。これが駆歩の速度かー、やっぱり馴れないせいかムズカシイ。

自分の駆歩の後は妹の駆歩の見学です。おいおい、鞍からお尻が離れてるよ。終わった後に妹から話を聞くと、テディは駆歩のときに、いななくように頭を上げるのだそうです。それで怖くなって後傾になり、よけいに鞍からお尻が離れたらしい。全てが得意で完璧な馬はいないと、コーチが言ってましたが、本当ですね。いろんな馬に乗らないと経験は積めない。

5月1日
27、28鞍
本日はウィークデイのせいか、さすがに空いています。馬場が空いているのでコーチは一人だけど、私と妹と馬場一つずつ使ってレッスンです。コーチは両方の馬場の中間で指示を出します。前回は、駆歩のレッスンを最後にしましたが、コーチが変わり、今回はやりませんでした。「私は騎座がちゃんとできないと駆歩はやらせません」だって。つまらない。それに2時間ともテディでした。テディはコーチの言うことがわかるので、乗り手の扶助に従って動くというより、コーチの声で軽速歩をしたり、レッスン最後には、「はい終わり」の声で、自動的に馬場の真ん中に進んで止まってしまうのです。よくできた馬だと思う反面、乗り手の技術は更新しません。

それにしても、騎座について、やっとわかったというか認識しました。鞍から膝が前にはみ出ているようじゃ騎座が深くないので安定しないんですね。近頃は、50ccバイクに乗っているときも騎座を考えながら乗っています。ブリティッシュスタイルの姿勢でバイクに乗っていると、傍目にはおかしいのではないかと思いつつ、スクーターなので足が前に行くので騎座をとりにくいなあとか考えながら走っています。
フランソア1世や貴婦人たちの騎乗している絵画を見たとき、鐙がずいぶん長く、ほとんど鐙無しで足を垂らしているのと変わりがありませんでした。鐙も紐でしたし。鐙無しで馬に乗れるくらいバランスがしっかりしていないとだめなんでしょうね。

5月19日
29、30鞍
本日は、朝から雨。ここのところ、ずっと雨には会わなかったので、ちょっと憂鬱です。こういう日は、馬場がぬかるんでいるので、いつもより、さらに落馬しないようにと気合が入ります。馬も人間の都合で泥だらけの馬場に連れて来られて大変。ぬかるみに足を取られないよう、いつもより高く足を上げるそうです。
妹の馬は前回と同じクリシモン。「あれ、今日はクリちゃん、ちゃんと動く。」「クリシモンは、雨になるとテンションが上がるんです。」というコーチのことばで、笑いが起きます。雨だとビシッとしないと足をとられると気合がはいるのだそうです。馬もいろいろいますね。私の馬は前回と同じテディ。テディは相変わらずマイペース。扶助に対しては素直に反応しますが、あくまでも彼の走りたいスローペースです。「もっと馬を動かして」とコーチが言っても、本当にしょっちゅう指示を出さないとコーチのいうスピードには上がってくれません。

2時間目は私たちだけしかいません。ウィークデイって本当に狙い目。誰も他にいないので奥の馬場を使って輪乗りの練習です。ム、ムズカシイ。直前に誘導しようとするのがいけないらしい。楕円形の馬場の中央で輪になるように乗らなければならないのに、定跡に行ってしまいます。
直線ではスピードを上げなければなりません。軽速歩で座ったとたんに脚を使って馬に扶助を出さなければ。フフ、テディがスピードを上げてくれる。うまくいったわ。

コラム■チャップス壊

落馬した日、チャップスを脱ぐときにホックが飛んでしまったらしいのを、そのときは気がつきませんでした。落馬の後遺症を引きずりつつ次回行くと、ホックが抜け落ちていました。応急手当で、とりあえずガムテープでぐるぐる巻にし、レッスンを受けることに。ああ、格好悪い。
レッスン後、修理の有無を受付に聞くとやっていないとのこと。購入場所はカバロだし、馬事公苑までは遠い。そうだ、変形の靴には違いないんだから靴の修理屋さんに行けばいい。
そこで、ミスターミニッツまで持っていきましたが、普通の婦人靴のホックより大きいジャンパードットという部品らしく、その場では修理してもらえず、2,000円かかりました。ホックだけで2,000円は高い。といっても、新しく買ったら1万円以上はするし、仕方がない。しかし、片方もはずすときに飛びそうになるし、つけたりはずしたりするものなのに、やわに作りすぎです。
チャップスは外乗にでかけるときは便利だけど、長靴の方が長持ちしそうです。ゴム長だと安いけれど足にフィットしないし、結局、高くても革の長靴の方がいいんでしょうか。(雨降りのときは気がすすまない。)

コラム■カバロはセール

4月19日からゴールデンウィークをまたぎ、馬事公苑近くのカバロはセールです。今まで鞭は借りていたので、鞭ぐらいは仕入れようと出かけていきました。夏用の乗馬ズボンを期待していったのですが、太めのサイズはほとんど売り切れ状態でした。入ればデザインは何でもいいというほど安いわけではないので、結局あきらめました。
しかし購買欲があるときはこれでお終いにはできないのです。インターネットで見付けたキュロットを注文したのですが、ドイツ製で薬品の臭いが強く、仕方なく新品だというのに洗濯しました。臭いは多少ダウンしましたが、乗馬用品には苦労させられます。マイナーなスポーツは用品も手に入れるのが大変。乗馬をやってみたいと思っている人は、私の周りにも結構いるんですけど。

コラム■サンヨーガーデンは春

写真:乗馬クラプの駐車場の花 3週間ぶりに、サンヨーガーデンに行くと、すっかり春の庭になっていました。色とりどりのパンジーに加えチューリップが顔を出しています。花が咲いてやっと気がつきました。チューリップの球根が植えられていたんですね。駐車場の入口にはブッシュ状態のローズマリーに花がぎっしりつき、その回りには背の低いパンジーが楽しげで、一気に春になった感がしました。クラブの洗面台には紫のダイコンソウの束が左に、右には桜の枝が、受付には忘れな草や近くに咲いているらしい春の花が。
春って、なんだか浮き浮きしますね。人間も動物である以上、体は冬は冬眠状態ですから、春は起きたての始まりの季節です。スポーツをするには、良い季節になってきました。

コラム■また壊れました

引き続き、今度は右側のチャップスのジャンパードットが壊れました。左側を修理してくれたミスターミニッツのジャンパードットは、大きくて頑丈そうなので当分は使えそう。
しかし、元々ついていたものが華奢すぎるのです。ただ歩くためのものならまだしも、乗馬というスポーツをするための道具としてはお粗末です。
雨の中レッスンを終えてみると、ショートブーツもチャップスも泥だらけ。泥を洗い流さなければ、ジッパーを下げることもできません。そのため、わざわざジャンパードットをはずさず、そっとブーツから足を抜いたのです。ああ、それなのに。
道具を買う前、雨でも革のロングブーツを履いている方に「革でも大丈夫ですか」と聞いたところ、「拭けば問題ないですよ」という答えでした。
家に帰ってからチャップスを再び水洗いし、乾かしたのですが、白く泥が浮き出てきました。靴クリームも塗らないといけないのかしら。それとも、雨用にゴム長を買おうかしら。


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