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*乗馬日記 ( 42〜50鞍 )

9月22日
42、43鞍
馬は、1時間目はマリオ、2時間目はテディで、妹はその逆で私と交代です。先週に引き続き、同じパターンなのは、クリシモンを嫌ったせいかも。クリシモンはすぐつまずきますが、マリオもレッスン中1回はつまずくし、馬房からひいてくるときも眠そうなのかぼーっとしているのか。馬場に連れてきても言うことを聞いてくれるまでが大変です。その気になっていない馬を走る気にさせるのは難しい。相変わらず、鞍壺に座骨を立て肩を後ろに引くのも難しく、乗馬は深遠で先が長い。

軽速歩で『立つ座る立つ座る座る、立つ座る立つ座る座る』や『立つ座る座る、立つ座る座る』『立つ座る、座る座る、立つ座る』とリズムを変える練習です。その後、正反動の練習をするとリズムがとりやすい。鞍にお尻がすいつくようになる感覚はめったにないのですが、鞍からお尻がすべったり跳ねたりということが大分少なくなりました。この調子で頑張るぞ。

コーチより明日は乗馬クラブの周りを一周してくる外乗があり、まだ空きがあると伝えられました。ちょうど私も妹も空いていたので明日は外乗です。コーチがいうには、マリオは外乗のスペシャリストで子供の予約で一杯とのこと。マリちゃんたら馬場では動いてくれないのに、外では安心馬なの。おとなしく、臆病でないところが外乗向きなのかもしれません。その馬によって得意分野が違うものです。

9月23日
44鞍
本日は、サンヨーガーデンの周りを外乗です。妹から私の乗る馬がスペシャリストだというので、スペシャリストという馬かと勘違いしました。マリオだったのです。初心者だというので安心馬をあてがってくれたのかしら。妹はテディ。馬場の延長のようです。ところが、馬房に行ってみるとマリオの鞍が外されています。急遽変更になり私はナジルに乗ることになっていたようです。マリオは、2時半の外乗時にすでにバテバテになりお休みにしたようです。
初めての馬で、まず馬場で常歩をしていると、上級クラスの方が「○○さんがナジルなら乗りたいといってました。」とコーチに声をかけていました。「あら、指名がかかるような馬なんですね。」と言っておきましたが、すでに私がもうナジルに乗っているのですからね。どういうつもりでそう言ったのか。

サンヨーガーデンの周りは、外乗ができるくらいの細い道ですが、時折車が通ります。コーチたちはレシーバーで連絡を取り合いながらガードの馬子役です。ちょっとした林を抜け、幼稚園(風の谷幼稚園という名前で木をふんだんに使った建物でおしゃれ。サンヨーのオーナーが経営。)や老人ホームを通り、最後はドーナツの型押しされた下り坂(急な下り坂だと丸い滑り止めがついている)を抜ければ再び馬場です。
コーチより、上りは体を前に傾け、下りは起こすように、と教えられて出発しましたが、最後の下りはかなり恐かった。なぜかというと、下りになると馬が大きく左右に振れるのです。それに連れて、骨盤は大きく左下、右下、左下、右下と傾き。おかげで、腹筋を鍛える練習と骨盤の整体ができたような。外乗そのものは40分だったので、本当にアッと言う間に終わってしまいました。

9月27日
45鞍
ホワイトサドルでの外乗。いつもはブリティッシュですが、ホワイトサドルはウェスタン乗馬。初めての鞍で、後傾に乗り、足を前にといわれ、ブリティッシュの乗り方とは正反対なので非常にとまどいました。コーチ曰く「遊びの乗り方を知らない。その姿勢では長く乗っていられないからもっとリラックスするように。」
つまるところ、最終的にはブリティッシュもウェスタンも上達すれば、目指すきれいな姿勢は同じらしい。けれど初心者には、どちらの教え方の方が合理的かと問えばウェスタンに軍配が上がります。

なぜなら、初めて乗る妹の旦那や甥ッ子たちが片手手綱で正反動までやっているではありませんか。初めてなのに。。。絶句。
その調子で馬場でちょっと練習してから、4人はそのまま外乗に出かけていきました。力まず何時間も乗っていられるような乗り方をし、馬の動きを妨げることなく、自然に馬の動きに自分の体をまかせるという乗り方ができれば、後は姿勢は自ずとついてくるということです。目から鱗。私も正反動で外乗に出かけたのは初めてです。この乗り方なら上達するのが早そう。コーチに言わせると「早い人だと10鞍ぐらいで駆歩ができるようになる。明日もやればできるんじゃない。」

確かに明日もやれば、駆歩が把手にもつかまらず少しだけできそうな気もしました。今まで乗ってきた40鞍はいったい何だったのか。馬に乗って駆歩ができるようになるのが目標なのに、腐ることしきり。

10月13日
46、47鞍
すっかりウェスタンにはまってしまったというのに、サンヨーガーデンで再びブリティッシュです。前回チケットを購入していたので、ブリティッシュからは、まだまだ離れられません。妹は、当分ブリティッシュはお休み(彼女は意外と切り替えが効かない)なので、知らない人と部班になりました。

馬は1時間目は、久しぶりのスカーレット、2時間目はまたまたクリシモンです。前に乗ったとき、私にはスカーレットは、あまり良い印象はありませんでした。ところが、テディやクリシモンといったあまりスピードを出してくれない馬に乗っていると、手綱をゆるめ気味に持っているだけで、コーチの「もっと元気よく走らせて。」という声もかからず、すいすいと走ってくれます。2番手を走っているので、逆に前の馬に詰めすぎないよう、手綱を引き気味にしなければならないくらい。スカーレットは、上級クラスの人には人気があると聞いていたけれど、なるほど、きっと駆歩なんて簡単に出る馬なんでしょうね。

それに比べるとクリちゃんは、しぶとく、簡単に言うことを聞いてくれない馬です。初心者には、大変な馬。馬房に行くと、なぜかクリは外に出る気満々。「あれ、どうしたんだろう。やる気ありますね。」と厩務員の方に声をかけると、彼女も「そうですねえ。」
めずらしい、この調子でレッスンもやってくれるのかしらと思いつつ、速歩の扶助を出すと、(かなり蹴ったのは確かですが)鞭を使わずに速歩になってくれました。今までのクリシモンには考えられないことです。

ウェスタンとブリティッシュとの違いは、どう折り合いをつけたか?
骨盤をちょっと後傾気味にし、胸椎は開くようにしたのです(要するにそり気味)。コーチからはこの姿勢で注意は受けませんでした。軽速歩のときも、鞍に降りるときに、腰を丸めるようににしました。この降り方だと、鞍にペッタンペッタンという音がすることはなく、ふわっと当たる感じです。馬にとっても、この方が衝撃が少ないと思われ、このせいで馬がいつもより言うことを聞いてくれたのではと考えました。そういえば、クリちゃん、いつもよりつまずかなかったな。

10月20日
48、49、50鞍
パディフィールドで妹と外乗。ここは、ウェスタンとブリティッシュと両方やっていると『乗馬ライフ』に載っていました。問い合わせると、こちらから何も言わなければウェスタンになるとのことで、鞍はウェスタンでしたが、馬はサラブレッド、教え方はブリティッシュでした。こんなのがウェスタンといえるのかどうか。偽ウェスタンという印象です。だいたい、ホワイトサドルでは格好は別に何でも良いです、だったのに、パディフィールドでは、ヘルメット着用、乗馬用ズボン、ブーツ、手袋を付けるように推奨しています。「???」のまんま、馬場に出かけていきました。馬場2鞍に外乗(1時間内)というハッピーセットに申し込んでいたのです。

片手手綱で持つと、いきなり「両手で持ってください」ですもの。「この前ホワイトサドルでは片手手綱だと言われました。」に対し、「それは、馬が良かったんですよ。」
ホワイトサドルでは、「ブリティッシュの人はすぐ立ったり座ったり軽速歩になっちゃうのがいけない。」と言われていたのに、
「それでは軽速歩にして。」
「えっ、ウェスタンって軽速歩があるんですか。」
これでは、ウエスタンといっても鞍だけではないですか。

おまけに教え方はハードなブリティッシュ。ごちゃごちゃうるさいのなんの。まあ、駆歩の練習にずい分つきあってくれたのは感謝しています。紐を付けてぐるぐる駆歩の練習をしましたが、把手につかまっているとはいえ、馬のリズムがわかり楽しかったです。ただ、テレビ東京の取材なるものが来ており、テレビに写るかどうかはわかりませんとは言われても気になりました。
その後、一人で馬場を駆歩の扶助を出し回るという練習をしました。なぜか、妹はちゃんと駆歩になる馬でしたが、私の乗ったエドワードは速歩にはなってもなかなか駆歩になってくれません。常歩から駆歩にする合図(外側の足を後ろに引いて踵で圧迫)なので、そのたびに駆歩に近いスピードの速歩を手綱を引いて止めます。何回もそれが起きるので、めちゃくちゃお尻を打ちました。なんたること。

たまりかねて、速歩から駆歩にするにはどうしたらよいのかを問うと、短鞭を首のところにバシバシやれとの指示。ところが、全然駆歩にならないのです。何故だ、と腐っているところに別の指導員が「だいじょうぶですか。つらそうですけど。」「別につらくはありません。そんなこと言われる方が嫌なんですけど。」
パディフィールド・・・全然私とは合いません。それにしても、ウェスタン乗馬と謳っていても、ずい分教え方に差があるものです。妹曰く「ホワイトサドルは特別なんじゃないの。」

コラム■BとW

ご存じのとおり、ブリティッシュはイギリス、ウェスタンはアメリカ式の乗馬のことです。アメリカ人の合理的な考え方は、庶民の私には高貴なブリティッシュより合っています。
ブリティッシュの場合、検定試験を受けるのにさえ服装の決まりがあります。上級クラスを受ける場合、段階別に服装が厳しくなりますが、白の襟付きシャツ、白の乗馬用ズボン、白の手袋。競技会になると革のロングブーツ、ジャケットが必要になったりもするようです。
ウィンブルドンテニスも白のウェア着用が義務づけられているし、ホテルてアフタヌーンティーをいただくのにも、殿方はジャケットにタイが必要です。イギリス式って何事も堅苦しい。このことをヨーガの先生に話すと、「仕方がないわよ。あちらは高貴な方たちが本来やっていたものなんですもの、庶民はやってなかったのよ。」と明快な答えを得られました。
然り。アメリカは王族や貴族は建国当時からいない移民の国だし、ウェスタンは家畜を追うために生まれてきた乗馬のようなもの。庶民の私がウェスタンを好ましく思うのは当然といえば当然。
それにしてもブリティッシュ乗馬をするために、乗馬用のキュロット、ヘルメット、ショートブーツにチャップス、鞭まで仕入れたのに、ウェスタン乗馬は、服装はジーンズで靴はスポーティなものならOK。このギャップにガクッときます。

コラム■ウェスタン乗馬

やっぱり乗馬は楽しくなければいけません。ウェスタンの魅力にどっぷり浸かってしまった私は、ちょっとくらい遠くてもウェスタンの方がやる甲斐があるのではと考えるようになりました。
何といっても、ホワイトサドルでの1回の経験は、ブリティッシュ10鞍ぐらいの価値がありました。「この前来た人は、今までの2年間はいったい何だったんだ、って言ってたな。」とは、ホワイトサドルのボスのことばですが、私にも当てはまる。私の場合は1年間だから、まだましといえばましだけれど。

コラム■究極のパッド?

お尻までパッドがついた下着もいまいちと、特殊なゲルのようなものが入っているパッドを買ってみました。内側が革でできていることは承知していましたが、説明書には肌に直接つけるようにと書かれています。「肌に直接?」
革は肌に一番馴染むものとのことで、摩擦を極力少なくするためには直接つけるのが正解なのでしょう。
でも、それでは汚れが気になります。流動性のある物質がパッドの中に入っているのが気に入って購入してみたのですから、一枚外側につけることにしました。
使ってみた感想は?
パッドのある部分はかなり摩擦を防げましたが、ない部分、要するにお尻の方は鞍にバンバン当たり、防ぐことはできませんでした。ハードな馬場の練習と外乗まで行くようなときは、お尻までパッドのついた下着の方がいいかも。

*首都圏近郊のウェスタン乗馬ができるランチ

ホワイトサドル(homepage2.nifty.com/whitesaddle)
パディフィールド(www.paddyfield.jp/index.html)
ビッグマウンテンランチ(www.ableman.com/bmr/course.html)
ロッキー(www2.wbs.ne.jp/~cowboy/index.htm#ROCKY)
ラングラーランチ(www5a.biglobe.ne.jp/~Wrangler)


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