トマールの街中に入り、ホテルはこの辺なのにどこだろうと探しても道から見える所にはホテルとしか書いていませんでした。後で良く考えたらこの町でホテルといったらきっとここのことなのだろうと思えました。テンプラリオスとはテンプル騎士団由来の町ということなのでしょうか。
料金が安いのにホテル側が提示してきたのがVIPルームだったので、一体どのようなヴィップルームかと、いぶかしがりつつ部屋に入り、驚きました。ちょうど玄関の真上の部屋で大変広く、雛壇のような壇の上にシングルベッドが二つ(ベッドカバーは一つ)でんと置かれ、ゆったりした応接セットと机もあり普通の部屋の二つ分はあります。広いバルコニーからは庭や町並みも眺められ、キリスト修道院や公園を望める部屋より私には好みのものでした。うーん、ある意味、ポウザーダよりすごかった。部屋が広いので、ドア付近にスーツケースを置くとソファからの移動距離の長いこと。貧乏性の我々は、広すぎてちょっと落ち着かない思いまでしたのでした。
アヴェイロの町からは30分ほど(もっとかも)離れており、国営の宿舎を建てるのにもっと別の良い場所がなかったのかどうか、わざわざこんな場所に建てる必要があったのかどうか期待感を裏切られるホテルでした。